恋の定義──そして今日も、君を想う──

「それじゃあ…僕にもまだ、望みはありますか?」

「えっ…。」

「僕、ずっと高梨先輩を見てました。」

思いがけない水野の一言に、レナは驚く。

「高梨先輩の隣にいるの…僕じゃ、ダメですか?」

レナは、首を横に振り、静かに呟く。

「ごめんなさい…。」

ペコリと頭を下げると、レナは改札口を通り抜け、プラットホームに滑り込んだ電車に飛び乗る。

流れて行く窓の景色をぼんやりと眺めた。


好きだと言われても、自分にはその意味がわからない。

恋をすると言うことがどんなことなのか、どんなに考え続けても、わからない。

ただ、ユウが自分の隣にいたのは…恋なんかじゃないと、レナは思った。