学校に着いて、昇降口前に貼り出されたクラス分けの発表で同じクラスに名前を見つけると、レナとマユは新しい教室へ向かおうと振り返った。

するとレナは、背の高い誰かにポンと頭を撫でられる。


「ユウ。」

「よ。おはよ。」

ユウは大きな手でレナの頭を優しく撫でた。

「今朝はごめんな。」

「うん。」

「ちょっと片桐、私もいるんだけど!」

「ああ、おはよ。」

レナのついでのようにあいさつされて、少しムッとするマユ。