きっと甘いと思っていたはずのレナとのキスは、苦くて、切なくて…ただ、胸が苦しかった。

傷つけてしまったことを謝ることも出来ないまま、レナとの距離はどんどん離れてしまう。

本当の自分がどこにいるのか…自分でも、もう、わからない。


愛しかったレナとの時間は、もう戻らない。


自分の手で壊してしまった大切な関係を、この手に取り戻すことは2度とできないのだと、ユウは思った。