恋の定義──そして今日も、君を想う──

「…待ってたのに。」

レナが小さく呟くと、ユウはため息をつきながら目をそらし、「ごめん」と一言、吐き出すように言った。

今まで感じたことのない、居心地の悪さと沈黙。

二人でいても何も話さないことなんていつものことなのに、今日の沈黙はいつもと違う。

「で…、なんか用?」

「あ…。」

“なんか用?”なんて聞かれたのも、初めてだった。

いつも、何の用もなくても、自然と二人でいたのに。

レナは込み上げてくる得体の知れない感情を表に出さないように、静かに鞄を開けると、サエから預かった手紙を取り出した。