恋の定義──そして今日も、君を想う──

ずっと手を繋いで歩いて、お互いの目を見て、たくさん話して、たくさん笑った。

“お互いの誕生日祝いに”と、露店でシルバーリングを買って、贈りあった。

あの日からユウは、レナからプレゼントされた指輪を、肌身離さず身につけている。

お互い言葉にはしないが、以前よりも二人の距離が縮まって、特別な関係になれた気がしていた。

少なくとも、“ただの幼なじみ”よりは親密な関係になれた気がしていたのに…。

やっぱりレナにとって自分は、“ただの幼なじみ”でしかないのだろうか…。

ユウは壁に背を預けたまま、手で目元を覆って、大きく息をついた。

そして、教室には向かわず、ただ無言で窓の外を眺めるレナを残し、踵を返した。

言葉にはならない苛立ちを噛みしめながら、ユウは一人、家路に就くのだった。