(今更、会える訳がない…。)

幼なじみだった彼女と過ごした時間は、何よりも大切で幸せで、それでいて切なく、苦しくもあった。

(二度と、会うことはないんだろうな…。)


ユウは苦しげにため息をつくと、夜の街を自宅へと急ぐ。

夢の中でもいい。

レナに会いたい。

叶わなかった恋を胸の奥に大切に抱きしめながら、ユウはようやく帰りついた自宅のベッドに潜り込み、静かに呟いた。


「レナ…ごめん…。」