恋の定義──そして今日も、君を想う──

「なんだよ、それ…。」

ユウは壁にもたれて、誰にもわからないほど小さく呟いて、拳を握りしめた。


バンドの練習を早めに切り上げたユウは、教室で待っているレナを迎えに行こうとしていた。

どこに寄ろうとか、一緒に何を食べようとか…レナと過ごす時間に思いを巡らせ、弾む足取りで教室のそばまでやって来た時。

教室から女の子の声が聞こえて足を止めた。


「結局さぁ…高梨さんと片桐くんって…どういう関係なの?」

(えっ?!)

唐突なその質問に、思わず身を隠して耳をそばだてる。

(なんだ?レナとオレの話?!一体誰が…。)

やや間を置いてから、聞き慣れたその声が、淡々と答えた。

「どういう、って…幼なじみ、だよ?」

(レナ…?)