恋の定義──そして今日も、君を想う──

(このまま…時が止まればいいのに…。)

レナの手を握りながら、ユウはそう思った。

(今、オレがレナに気持ちを伝えたら、レナはなんて言うだろう?)

伝えたい気持ちと、拒絶されるかも知れない不安。

二つの気持ちが浮かぶ。

もし拒絶されたら、もう今までみたいに幼なじみとしても一緒にはいられない。

好きだからこそ、隣にあるレナの笑顔は、絶対に失いたくない。


窓の外の景色を眺めるレナの横顔を、そっと見ながら、ユウはレナに伝えたいたった一言を、静かに心の中にしまった。

「写真、撮ろうか?」

ユウはポケットからスマホを取り出すと、レナの手を握っていた手を離し、自分たちに向ける。

そして、そっとレナの肩を抱き寄せ、シャッターを切った。

(ずっと、こんなふうに二人でいられたらな…。)