次の授業が始まる合図のチャイムの
音がなる。

それと同時に蘭がムクッと顔を上げた

額に赤いあとがくっきりと残っている

それに気づいた蘭は額をさすっている

まだ、寝ぼけているようで目がうつろだった。

チャイムが鳴り終わったと同時に、
ガラッと扉が開き、誰かが入ってくる


それは、拓也とは正反対のような人物で、スーツをしっかりと着こなして
眼鏡をかけている。

ただ一つ共通点があると言えば、
二人ともイケメンという分類に入る
ことくらいだろう。

眼鏡をかけた男が、真面目な声色で
しっかりと爽やかに言った。


光:「始めまして、私は理科を担当して
いる櫻井光輝です。」


そう言って、優しく微笑んだ。