拓:「うーし、俺の担当教科は社会だ
社会全般を教えることになる。」
世界史や日本史で教師が分かれて
いないことに、生徒達が驚く。
この学園の噂の一つに、社会を全て
教えることができる教師がいるという
ものがあった。
だが、その凄い教師は、理科以外の
『全教科』を教えることができると。
その噂を思い出してか、圭太が手を
挙げて拓也に質問した。
圭:「三上、お前何個教えれるんだ?」
拓:「ん?…高校だけでも結構あるな。
前に、校長から古文の許可とったところ」
圭:「…お前、何歳?」
拓:「んー、28かな?」
圭太が信じらんねえ…と、呟いてから
頭を抱えて黙りこむ。
拓也はその質問の意味が分からず、
首をかしげ、また話を進めていく。
拓:「今日は小テストをして、中学の
内容をしっかり覚えてるか確認する」
そう言って、バサバサと持っている紙
を揺らす。
小さなサイズのテスト用紙に安心したのか、蘭がホッと安心する。
たが、拓也はそれを見て真顔で爆弾を落とした。
拓:「ちなみに問題の内容は、各年号の出来事を全て答えることだ。」
蘭:『……』
その言葉で、蘭は完璧に撃沈した。