蘭:『お、美味しい~!!』

完:「でしょ?ここの向かいもかなり
美味しいんだよ」


炙り餅という餅を口にした蘭は
目を輝かせて完二を見る。

完二はそれを見て喜んだのか、
ニコッと笑って自分も一口食べる


完:「次は金閣寺なんてどうかな?」

蘭:『あ、いったことないんだ、そこ』

完:「なら、そこに行こうか!!」


完二がほうじ茶をすする。

たったそれだけの仕草なのに、
周りの客はそれに見惚れている。

それが気に食わないのか、圭太が
完二をずっと睨んでいる。


蘭:『小泉君、美味しい?』

圭:「ん?ああ、うめえな」


蘭が圭太の顔を覗き込む。

圭太はそれに驚いてから、
顔を赤くし、蘭から目をそらした。