京都駅についた一行は、各担任の指示
に従う。

1-Bの生徒に拓也が少し声をはって
指示を出す。


拓:「集合場所、時間を絶対守れよ
あと、連絡はいつでもとれるように」


学年主任が大きな声で解散と叫んだ。


圭:「どこ行くか…蘭はどこがいい?」

蘭:『いろいろ!!』


生徒達がバラバラと動き出している時
圭太が蘭に意見を聞いた。

だが、返された答えにとまどい、
大きなため息をついた。


圭:「んなこと言われ…「炙り餅は?」


圭太の後ろから、爽やかで明るい声が
聞こえる。

その声に圭太が眉間にシワを寄せる。

そして、圭太の後ろから、ひょいと
完二の顔が現れた。


蘭:『一条君!?』

完:「やあ、蘭ちゃん」

圭:「何か用か?お前は女子と仲良く
観光にでも行ってろ」


圭太が完二を睨み付ける。

完二はそれを無視して、蘭の手を握る

そして困ったように見つめて言った。


完:「僕も入れてくれないかな?女子
に追いかけられて大変なんだ、ね?」