太陽と月に分けられて



サ:「ふーん…」


サクラは顔色ひとつ変えない。

まるでそれを分かっていたかのように
圭太を見つめる。


圭:「で、アイツはどこだ?
つか、まず何でこんなことした?」

サ:「何でって、貴方のことが好き
だから蘭に嫉妬したの」


圭太が黙り込んでしばらく考えこむ。

それから信じられないという顔をする


圭:「は?嘘だろ?」

サ:「本当よ、ねえ私と付き合わ
ない?今から好きになってくれれば
いいから、悪い話じゃないでしょ?
財閥の資金があれば極道も助かる」

圭:「いらねえよ、断る」


圭太はそう言って、サクラを引き離す

サクラは眉間にシワを寄せ叫んだ


サ:「何であの子なの!?私の方が、
教育も礼儀もあるのに??」

圭:「何でって、お前、その性格に
俺が惚れると本気で思ってんのか?」


あっさりと放たれた言葉にサクラの
顔が泣きそうになる。

圭太はサクラを睨み付け、
食堂の時のような恐ろしい顔をする。


圭:「二度と蘭に近づくな。
お前みたいな奴に俺は興味ねえんだ」