太陽と月に分けられて



蘭:『お、怒られちゃうよ?
早く出よう、ね???』


薄暗い倉庫の中で、蘭がサクラを
必死に止める。

どうやら普通の体育倉庫だったらしく
珍しいものも入っていない。


サ:「そうね、出ましょう…」


サクラがそう言って踵を返すと同時に
蘭に強い衝撃が加えられた。


蘭:『っ…!?』


頭に加えられた衝撃で視界がぐらっと
歪んでいく。


サ:「ほんと、子供ね、貴女」


その声と同時に、ガシャンと
扉が閉まる音が聞こえた。