拓:「いやー、それは凄いなお前…」
蘭:『??そうですか??』
まあ、いいや…と言って
拓也がグッと立ち上がる。
それから蘭の隣の椅子に移動する。
拓:「とりあえず、お前は
基本放課後は俺の部屋来い」
蘭:『えー…さっき嫌って』
拓:「英数国は満点で、理社ギリギリセーフはヤバイぞ。社会なら任せろ」
拓也がグッドと言いながら
左手の親指をたてる。
蘭は面倒くさそうに返事をする。
蘭:『はーい…』
その返事を聞いてか、
拓也が蘭にグッと近づいた。
それから、自分がくわえてた
棒つきキャンディーを
蘭の口に突っ込む。
蘭:『!?』
拓:「糖分足りてねーんじゃねえの?
甘いのん食ってりゃ頭良くなるなる」
そう真顔で言いながら、
拓也がそっと蘭から離れ立ち上がる。
蘭はカラコロと口の中のキャンディー
を無意識に転がす。
拓:「んじゃ、そゆことでよろしく」
拓也が大きな欠伸をしながら
教室を出ていった。