優:「ここが君の教室、僕は先生に呼ばれているから後でね。」

蘭:『うん、ありがとう』




優が1-Bと書かれた部屋の前まで
蘭を連れていった。

蘭の2つ上の兄である彼は、
この「詩ヶ丘学園」でもトップを争う優秀ぶりだ。

部活の剣道も大会で結果を残しており
文武両道のイケメンとして人気である。


優が廊下の角を曲がるのを
見送ってから、蘭が深呼吸をする。




蘭:『うん、大丈夫、やれる』



自分にそう言い聞かせた蘭は
ゆっくりと扉を開けた。