麗:「だんまりですかぁ?」

蘭:『…』


麗菜が蘭を見下し睨む。

それから手に持ってたコップを
蘭に投げつけようとしたとき




圭:「悪いんだけど、邪魔」


その場に居合わせた全員が
凍りつくような低い声が響く。

麗菜が声のした方を見ると、
そこには鬼の形相をした圭太がいた。


麗:「ひっ…」


圭:「今日コイツに世話になったから飯取ってきてやってたんだけどよ。んな雰囲気じゃねえみたいだな…どけ」


怯える麗菜に容赦せず
圭太が静かに、とても力強く言う。

麗菜は恐る恐る蘭の元から離れた。


圭:「おい、お前大丈夫か?…ったく面倒事増やしやがって。」

蘭:『…』


圭太がため息をつきながら
動かない蘭をヒョイと持ち上げる。


圭:「今日はたまたま俺がいたから残念だったな。次は気を付けろよ?」


麗菜にニヤッと笑ってから
圭太は食堂を出ていった。