圭:「分かったか? 」
蘭:『は、はい…』
耳元で力強く苛立つように囁かれ、
蘭は震えながら頷いた。
それを見た圭太はスッと蘭から離れ
彼女の手を握りながら無言で
廊下に出ていった。
朝昼夜の食事は、基本食堂で行う。
各寮部屋で料理をすることも
許されている。
やはり、大半は食堂で済ましている。
圭:「結構広いもんだな…。適当に飯取ってくるから座っといてくれ」
蘭:『うん、分かった』
そっと蘭の手を離して
圭太がどんどん歩いていく。
夕食はバイキング形式になっていて
生徒からもかなり人気が高い。
離れていった温もりを感じながら
蘭は近くの席に座ることにした。

