光:『…生徒にキス??』

拓:『………』

光:『本当に言ってるのか…何でそんなことを?』

拓:『…写真の話になって、何か分からないまま、アヤカって思った…』

光:『写真に気付かれたのか、らしくないな』

拓:『俺はアヤカと生徒を勘違いして…』

光:『…お前がそんなことをするか?』

拓:『…どういうことだよ?』

光:『それは言い訳じゃないのか?お前は、その生徒のこと好きなんじゃないか?』

拓:『……10才以上も下なんだぞ?』

光:『そんなもの、お前が気にすることじゃないだろ?どうせ、その生徒は米崎さんだろうしな』

拓:『…何で分かったんだ?』

光:『そりゃ、アヤカに似ていて全く似ていない生徒だからな』



光:『あの子は自分を何とも思っていない。アヤカは自己中心的な所があったが、あの子はそれが全くない』

拓:『…そうだな、凄い優しいと思った』

光:『ならいいんじゃないのか?生徒を好きになっても』

拓:『…分からない……といいたいが、本で読んだ内容に、全て一致するんだ、米崎の存在が』

光:『ならいいじゃないか、お前にも好きな人が出来たんだ』

拓:『ああ、そうだな…初めてだ』

光:『お前が生徒たちと話しているとき、俺とアヤカの時とは比べ物にならないくらい笑顔だぞ』

拓:『そうか………俺は守れる教師になりたいんだ』

光:『なら、せいぜい頑張ることだな』

拓:『ああ、頑張るよ、アヤカやお前のためにも、俺のためにも』

光:『ああ、そうだな』