太陽と月に分けられて



アヤカが一旦、部屋に戻っている間に、入れ違いのように光輝がやってきた。

光輝は部屋の鍵を忘れたらしく、俺に貸してもらいに来たらしい。


光:「助かった、ありがとな」

拓:「別にいいよ」


それじゃ、と部屋に戻ろうとする光輝に、俺は質問をした。


拓:「なあ、キスって『好き』だからするんだよな?」

光:「ん?勉強で分からないとこでも出来たのか?…そうだな、基本恋愛の『好き』だな」

拓:「また、恋愛か…」


俺は頬をかいた。

光輝は溜め息をついて、俺に言った。


光:「17にもなって分からないってどうなんだよ?」

拓:「ずっと一人で寝てたから」

光:「はー、羨ましっ、僕の家なんて後継がすために厳しいってのに…」

拓:「そうか、それは悪いな」

光:「謝ることじゃないだろ」


俺の肩を軽く叩いて笑った光輝。

何故か、俺もつられて笑ってしまった。


光:「ははっ、笑ってんじゃねえか」

拓:「何でだろうな、笑った。…俺はお前とアヤカが好きなんだろうな」

光:「って、おい、それは恋愛じゃねえよな」


その言葉に、俺はハッキリとキッパリと言った。



拓:「そんなわけないだろ?恋愛なんて興味ないし、今のところはゴメンだ」

光:「だよな、お前が恋愛なんて無理無理。彼女出来たら笑うわ」







次の日、俺たちが教室に来ることは無かった。


何故なら、櫻井アヤカの死体が彼女の部屋で見つかったからだ。