「私は別に女の子同士で恋愛してもいいと思うけどなあ」
「普通じゃない、そんなの」
「ほんと真面目だなあ」
「これに関しては穂花がおかしいでしょ…」
明ちゃんと私は幼馴染み。明ちゃんは超真面目、私は自分では分からないけど自由すぎるとか。
性格が全然違うのに何故か昔から今までずっと仲良し。
「で、どうするの?恋愛禁止にするの?」
「…そうする。可哀想だけど仕方ないよね。学生の本分は勉強だもん。恋愛にかまけてて学力低下なんてこと、絶対だめだし」
「じゃ、学園長に言いに行こうか」
私が手をひくと、明ちゃんは少し戸惑った顔をした。
「穂花は反対じゃなかったの?」
「別に反対はしてないよ。しても会長には逆らえないし?」
「ま、まあそうだけど。…じゃあ行こうか」