次の日。 「蓮斗っ!」 お昼頃、病室に詩織が泣きそうな顔をして入ってきた。 そして抱きつかれる。 「昨日…どうしたの……っ!」 「あぁ……少し体調悪くてな。」 そう言いながら詩織の頭を撫でる。 「……うぅ…」 「……泣いてんの?」 俺の胸に顔を押し付けてる詩織にそう聞く。 すると詩織は勢いよく俺から離れた。 そして自分の服の袖で目元をぬぐってから、 「な、泣いてるわけないじゃんっ!」 そういった。