「羨ましくねぇよ。」 いじけながらそう言う合山くん。 「ふふっ。」 蓮斗と合山くんのやりとりを見てなんだか笑ってしまった。 そしてあっという間に時間は過ぎていった。 「じゃ、帰るね?」 「おぉ、じゃあな。」 そう言って病室を出る。 「じゃ、俺は自転車だから。」 病院の外に出ると、駐輪場に向かう合山くん。 私は蓮斗のお母さんに連絡して、迎えに来てもらったのだった。