遥side

やっぱり、探しに戻ろうかな



あたしの足は公園の場にむかっていた。


そこに光の姿はいなかった。


あたしはブランコに揺らいでいた


「遥」




あたしはなんにも動じなかった



あたしはぼーと風に仰がれてた


唇が触れた

少しの沈黙の後


「遥、俺ら別れよう」


俊と別れた

悲しくもなんともなかった


皆のする恋とは違うとは気づいてた
泣いたり笑ったり忙しい恋
あたしにはそんな恋なんてないだろう。


当たり前のように宏がいたから
話せる
目が合う
そんな喜びがあったかは正直なかった気がする
とりあえず、取られたくなかった


あたしは座って鞄の中にしまってあったビールを飲んでいた。

あまりにも静かな公園


「あれ?遥もどってきたの?」


「光」

あたしは驚いた

「俺飲み物買いに行きながら、散歩してた。そしたら、俊にあって、落ち込んでる様子だったは。」


あたし振られた側なんだけど

「別れた。」


光はそっかとつぶやいた


沈黙が続いた
ビールに関してなにもいわなかった。





「光の家いこー」


「え?まぁ、いいけど」

酔った笑みが
気持ち悪かった