宏side
「お前ほんとに彼氏なのかよ。」


「あ?そーだけど。ってかひさびさだな。宏」

いらつく。こいつ

「なにいらいらしてんだよ。」

おれの態度をみておそらくいったのだろう、

でも、なぜいらいらするんだ?

「悪いけど、みんなお前みたいに余裕こいて、恋してねーんだよ。遥はずっと人気だったんだよ。だけど、遥はお前しかみてなかったんだよ。やっと、遥の目に入れる。邪魔するな。」

遥が俺を?


そんな訳ない
あいつは俺が

「俊おまたせ~」

遥は俺をみようとしなかった。

「大丈夫!いこっか。」

遥の無邪気な笑顔が俊に向かう

カバンをしょい直して俊の差し出した手を握ろうとした手を俺は取った


そして、必死でにげた

俺の咄嗟に出た行動

とにかく走った。


遥の問いかけが聞こえないぐらい
必死だった。


ようやく耳にはいる

「はなしてよ。なにっ。ほんと」

俺は止まって手を離した

ほんと、なんだよな

なにも答えないからと、遥は俺から離れようとした


「遥、」

俺の問いかけに見向きもしなかった。

しかし、遙は自販機でとまった。

水を購入して、俺に差し出した


背中をさすって

「喘息なんだから。ばか。」


「遙、昨日のことなんだけど。」

「ごめん。でも、事実だから、」

遙はそういった。

「でも、誘ったのは俺だし。」

遙はため息ついた

「宏はさやの彼氏、あたしは俊の彼女。あれは事故。若気の至り!」

なんだよそれ。

「はぁはぁはぁ。はえーよ。宏。おれの彼女さらうなよ(笑)」

遙は俊に俺に見せない笑顔をみせた。
今の遙がほんとの遙だ。
学校での遙は遙じゃない。

遙が俺をすきなんてありえないよな。

「俊くんごめん。デートしよ。」

情けねー