三週間がたっても
おわらない嫌がらせ。

さやはこない。

あたしは光を避けるようになった


「ねぇ、」

「……」

「聞いてんのかよ。」

「……」

「こいよ。てめぇー。」

あたしは髪を引っ張られて
体育館裏につれてかれた

「おまえさ、他校の友達から聞いたんだけどさー。なに、あんた。だれにでも、色目つかってんの?すきでもないのに、ヤれるんだ。ほんとないんだよっっ」


腹を殴られた


「おまえもさやも宏くんにあってねぇーんだよ。」

「…おまえらもつりあってねーじゃん。」

小さい声で言い放った

鼻で笑った

その瞬間

あたしの拳は相手の女の顔面にあった

「なにすんだ。てめぇー」

蘇る。
宏に教わった。空手が

なりふり構わず殴る殴る

息切らし始めたぐらいでやめた。

あたしは崩れた制服を直して
授業には出ず
さやの家にむかった