ジエンダーラブ

次の日
さやはこなかった。
宏は心配して、何度もくる
そのたびに女たちは心にも顔にも化粧を塗る。

でも、そんなときにあたしは、
宏にほんとに嫌われたとショックをうける

最低だ。



光はあたしになんども、理由を聞いてくる
あたしは無視した。


一週間たった
それでもこない。


「ねぇ、なんでさやがこないかわかる？」

あたしは無視した。
できるだけ澄まし顔で


「これみて」

それはあたしと宏のキス写真

花火大会のときだ

「あんたさー、翔くんともいたよね。」

それがなに

声には出さない
反論は抑える


「聞いてんのかよ。」

ガラッ

また宏がくる

その瞬間女はかわる

「さやこなくて、寂しいでしょ。なんかあったら、あたしたちにいってね。」

無視

宏はその態度をみて

あたしを連れ出した


廊下に連れ出されて、あたしは
離せというように、手をふりきった。
睨みつけた

ほんとは睨みつけてないと涙がでそうだったから
「俺とさやがつきあうことにそんなに気にくわないのか？だから、忘れるっていったろう。」

だから、
から声を小さくした。
それ以外は声が通るように低温で響いた。

それを教室から覗き込む女たち


その次の日
女は新たな情報をもってきた
椅子に座ってると

女の集団のボス的な人が
「ねぇ、あんた、宏くんに言い寄って、性行為したらしいじゃないの。宏くん無理矢理やらせて。トラウマって噂あんたのせいなのね。まぢ最低」

あたしは無視。
負けない。

「遙？」

「次は光くん？」

「光は関係ないから」

初めて口にした

光はあたしを心配そうにみてなにかを言いたそうにしている
でも、あたしは遮る

「光はなにも知らないから、光戻りな」

あたしはすかさず光にメールをうつ

“宏には絶対に言わないで”

光はメールをみて
かえった。


その後女集団の嫌がらせはエスカレート
でも、宏や光がくると
コロッと態度をかえる
でも、光は悟ってる



シャーペンを壊されたり
ノートに落書き
掃除をあたしだけに押し付ける
黒板にはなにかしらかかれる


そんなのちっちゃい


あたしはめげない