ジエンダーラブ

「光、はい、どーぞ」

「お、おまえ。」

「遅れてごめんね」

必死で強がった。

「ごめん。おれがついていけばよかった」

光は悪くない。

「大丈夫」

わらってみせた。

「翔くん、飲む?」

びっくりした顔に
あたしはその飲み物を頬につけた

赤くなった翔くんに
「開けてみて」

コーラが勢いよく飛び散った

「間近で花火だよー」

多分光の前だと甘えて泣いちゃう気がしたから

ごめんね。

必死こいて走ったので
コーラが飛び散ったのだ。

メールだ
“一緒にかえろ”

もともと一緒にいたんだもんね。

“りょーかい”

そう返すしかなかった。