ジエンダーラブ

光side

「怒らしたかぁ。」

帰った遥の背中を見送ってそうつぶやいた。


ピンポーン

おそらく。ふたりだ。

やっぱり
「どーぞ。」

「遥は?」

「調子悪くて帰った。」

「遥って光くんのことすきなの?」

は?

俺もおそらく宏も
目を丸くしておどろくだろう。

「それとも、ぎゃく?なんで二人でいたの?」

宏に聞こえるようにいわないで。

「あさ、勉強教えてってきただけだよ。ほら、さやちゃんと宏の邪魔できないじゃん?」