「宏これわからない。」

二人の世界に
どこか対抗してたのかもしれない
友達なのにさやは。

「光アイスたべよー」
「たべるたべる。」

のりのいい光は私にのってくれた。

「光ゲームしよ!新作、ゆいが買ったんだー」

夏休みにはいって、一週間勉強会
もういいよ。
なんておもってる。しかも私の家だし
苦しくなる胸をいつも光に助けられてる。

「光勉強しろ」

宏の話を無視して

「ねー遙ー。飲み物かいにいこーよ。」

「いいねー。」

光ナイス!

「さや、留守番頼んでいい?」

「いいよー。」

「光いつもありがとね。」

「なんだよ。照れくさいな」

「いやーなんとなく?」

「ただいまー。」

さや寝ちゃったんだ。

「じゃー、おれさやつれて帰るゎ!」

宏はさやをおぶった。

あたしは買ってきた飲み物を冷蔵庫に入れた。

「おれの道具おいておいて。俺あとで取りに行くから。」

「…うん」

あたしと光で勉強をしていた。
多分光は宏が取りに来てかえるまで居ようとしてくれてたんだよね。
申し訳なさそうに

「遙。ごめん。おれバイトがあるんだよね。」

「うん。大丈夫。」

「あしたも。こんな感じなんだよね?」


「そーかもね。いつまで続くんだろう。」
笑って見せたけど。
光にはお見通し

「無理すんな。」

あたしの髪をくしゃっとして。
あたしの家を後にした。

光が帰って少しして


「ごめん。」

「うん大丈夫。」

「すぐ、かえるから。」

「うん。」

玄関までまた宏がいくと。

「遙。おれ後悔してないよ。」

え?

「じゃーね。」

宏の言葉が私の中でリピートされる

後悔してない。

何のこと?なんて心の中で問うけど
予想はつく


自問自答してるときに
電話がなった。

さやだ

『きいてよ。二人にせっかくなったのに。宏くん何にもないんだよ。噂ってほんとなのかも。』

噂?

なに?

『宏くんあんなにもてるのに、童貞らしいよ。なんか嫌な経験でもあるのかな。』

え?
あたしからしてない?

『噂だから。それにつきあって間もないから、仕方ないけど。キスぐらいしてもよくない?』

私の中であの時が新鮮によみがえる
やっぱり、私としたことで
トラウマのなにかがあるの?
でもさっき


“遙。おれ後悔してないよ”

違うことだったんだ。
自意識過剰にもほどがある


『遙聞いてる?』

「うん。きいてる。」

『遙から、さぐれない?』

は?
いやいやいや

『もしそうゆうのに興味ないなら、仕方ないじゃん?でも、すこしでもあるなら、あたしに魅力ないってことじゃん?がんばらなきゃ』

さやを応援する
あたしはおわった。
そう言い聞かせないと

また近くなる宏との距離に
離れようとすればするほど、
好きが積もっていく