「遙。夏休みさ！花火大会行かない？あと、勉強会しよう？あたしと遙と宏くんと光くんで！」

え？

「二人の方がいいよ」

「遙頭いいから！」

あんなに努力してきたこの高校。
嫌でも頭はよくなる。
すごくバカだったから

「ねー？いいでしょ。」

「わかった。」

そう言うしかなかった。

さやはいつも素直に喜ぶ。
女の子らしいところに惚れたんだろ
あたしみたいに、学校で清楚を演じて
家ではがさつでうるさい女
それを光も宏も知ってるから
あたしなんか女として見れないんだろう

そのとき
「さや。」
低音でクールに呼ぶ宏
「帰るか。」

一緒にかえるんだ。

まただ、宏があたしをみて逸らす

「はーるはる！はる！」

「あっ、うん？」

「ばいばい」

「あっ、あーうん。バイバイ」

二人は後にした。

「はーるちゃん。」

え？

いつからいたの？

「俺らも放課後デートする？」

放課後デート？

光はあたしの手をひいた。

え？ちょっと光

「俺が心満たしてやる！ボーリングする？」



ってばか。
あいつらとかぶってるじゃん。

「ご、ごめん。」

あたしの顔色をうかがう光

あ、ばれた
「遙？遙も？」

「遙ー！やっぱりカラオケがいい！カラオケにしよう！」

こいつばかなの？やっぱりバカなの？

「四人でボーリングやろうよ。」

「俺カラオケ」

もうそれは通じないよ。光くん（苦笑


なにこれ結局こうなるの？

「楽しかったねー。またこの四人で遊びたいねー。」

「そーだね。」

という二人の会話に
なぜか光はいらいらしてた。

「宏くん。夏休み勉強会しよ？そして花火大会もいこう！この四人で」

光がへ？と顔をした。

「全然いいよ。」

おいって顔を光が宏にした。

「楽しみだね。遙。」

「そーだね。光浴衣すごくにあうよねー？」

語尾を嫌みらしく
光に向けた。

似合ってるのはほんとだけど。

宏はさやを送ってて
あたしと光はかえった。