《生徒の皆さん!受験生の皆さん!至急体育館へ集まってください!繰り返します…》

…は?

体育館?

「…はい。はい。みんな!連絡を取れるものを持って廊下に出ろ!」

もう、試験なんてそっちのけなんだ。

私は鞄から携帯を取り出す。

「菅原!」

「すがちゃん!」

2人とも、私を待ってくれてた。

「うん」

廊下に出ると、人でごった返していた。

何の説明もなくって。

「ねぇ、なんなの?」

「…土砂崩れだと」

松木が携帯を見て言った。