「ねぇー、松木」

「あ?」

「あんね、さっき聞いたんだけどね、来週の授業別々なんだってー」

「…で?」

「なんか寂しいじゃん!」

思ってなくたって、せっかく話しかけに行ったんだから。

それぐらいは、一生懸命に。

「…そうか」

「そう!もー、やだ。つまんないじゃん…」

「いいんじゃね?」

「良くない!私の楽しみがぁー」

グダーと、松木の横の机にもたれかかる。

「楽しみ、だったのか?」

思わぬところで松木が興味を示す。

「…うん!」

「…なんで別になったの?」

「詳しくは知らない。けど、私に支障をきたさないようにって聞いた。なんの支障だか分かんないけど」

「…本当に?」

「なにが?」

松木は立つ。