翌日

『一条くーーーん!!!!』

うわっ!という声とともに

風雅が一瞬で女子の

みんなに囲まれる。

「風邪だったんでしょ?大丈夫??」

「無理しないでね」

「休んでた分のノート見せてあげる!」

「ううん私が!」

そこでみんなが

風雅にノートを押し付ける。

ははは…

私はただ遠巻きにその場を眺めるほかない。

「あ、結芽ちゃーん!」

声が聞こえて振り返ると水瀬君。

「だいじょーぶ?昨日休んでたけど…」

「あ、うんありがとう。
…実は風雅の看病してて」

こっそりそう言うと

「え!?マジ!?」

と声を張り上げる水瀬君。