平助君の様子を見に来たものの、今までと変わらず、眠ったまま。
「平助君、総司は目が覚めたよ。
皆待ってる。
はやく…、はやく戻ってきて…。」
平助君の手を取り、眠っている彼に語りかける。
すると、彼の手がそれに反応するかのようにピクッと動き出した。
「へ、いすけ、くん…?」
「平助君っ、平助君っ!!
目を覚ましてっ!!
――お願いだから…。」
私が必死に呼びかける。
すると、固く閉ざされていた瞼がゆっくりと持ち上がった。
「み、な…。」
「っ!!
平助君!!」
にっこりと私に笑いかける平助君。
あぁ。戻ってきてくれたんだ。
そう思った。
「よか、った…。」
目からは大量のしずくがあふれ出る。
平助君は再び眠りにつき、私は土方さんに報告に行った。