百花繚乱―新選組―  第二幕



その日、総司が目を覚ました。


本人の話を聞くと、真夏で羽織を着ていたからなのか、とても蒸し暑く、頭がくらくらして、気が付いたら倒れていたのだそうだ。




熱中症。



運ばれてきた総司を、すぐに診ておいてよかった。

そう思った。




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翌日、土方さんの部屋に幹部が招集された。

総司も何も心配はいらなくて、元気に土方さんの部屋へ向かって行った。





私もその話に参加することになった。


内容は馬詰親子のこと。



監察方にはすでに探させているが、なかなか情報がつかめないらしい。





「-で、監察方が情報を掴めなければ、腹を切らせるも何もないからな。



あいつらも、忍者なわけでもねぇ。
あと一日探させてもらう。


それで見つからなかったら、打ち切りだ。



美奈、あとはいいぞ。」


そう笑って声をかけてくれたのは、土方さん。




話し中、私がずっとそわそわしていたことに気が付いたらしい。





私は、「じゃあ、平助君の様子、見てきます。」と言って、部屋を出て行った。