百花繚乱―新選組―  第二幕




押され気味…。


今回は本当に総司に押されていた。




「美奈さん、少し弱くなりましたね。」


なんて言われる始末。




その言葉…腹が立ちました。



満面の笑みで

「そうかな?」

と総司に返す。



「そうですよ!!」


なんて言うから、完全にはらわたが煮えくり返ってしまった。





壁際まで押され気味な形で総司を連れてくる。




「美奈さん、今回は僕の勝ちですね!!」


なんて笑顔で言う総司を横目に私は壁を蹴りあげた。



「えっ!?」


焦る総司。




そりゃあそうだ。


だって私は今、総司の後ろにいて、首元に木刀をトンとあてているのだから。




「勝者、玖龍!!」



蟻通さんの試合終了の声が響く。