小野田志穂。


俺の隣に居る、いわゆる幼馴染。


そして、俺の好きな人。




いつから好きだったとかは分からない。


だけど、ちゃんと自覚したのは、







転校が決まってから。



1ヶ月前に急に親父から告げられた言葉。


「すまない、転校する事になった。」


その時は、ただ呆然とするしか無かった。


所詮高校生の俺には何もできない事は初めから分かっていた。



だから、従うしか無いと思った。



転校するのは2ヶ月後。



転校するまで後1ヶ月、になるまで皆に告げない事にした。