「そんなの決まってんでしょ!新しい恋だよ!」
北村くんに振られてから数日。
簡単には忘れられないよ。
だから恋愛経験豊富なはるかに
『どうやったら北村くんを忘れられるのかな?』
って聞いたのに…
「いいと思ってる人とかいないの?」
そう聞かれて思い浮かぶのは…
ーミルクティーの人!
「うーん…」
「まぁ、そう簡単にはいないよねw」
「そーだね…」
ミルクティーの人。
たしかに顔も名前も分からない。
声もよく覚えてない。
ただ1つ分かるのは…野球部
「あー!もぅ!」
「ふうも頑張れw」
なんてはるかに励まされてると
「なに?田島恋したいの?w」
ゲラゲラ笑いながら橘くんに聞かれる
隣には小林くんもいた。
「ちょっと橘はうるさい!ふうの問題なんだから!」
「なんだよつめてぇな…」
「だってきもいから!」
「はぁ?なんだと?」
言い合う橘くんとはるかをながめていた。
チャラ男の小林くんもあきれて苦笑い。