泣き虫彼氏と強がり彼女。【下】

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「新郎新婦様のご登場です。」

この言葉と共に希子と奏一は歩いてきた。

「おかあさま、希子ちゃんきれいだね。」

「奏一くんかっこいい…」

瑠花と颯優は小声で言った。

「そうだね。お母様とお父様の時は瑠花と颯優はお腹にいたからね。」

「かあさん、とうさん俺の時は?」

月季が聞いた。

「そうだね、月季はわかんないか。

まだ生まれてなかったから…」

「でも、月季が結婚するときは父さん達は見れるよ。」

来翔と朱音は月季を挟んで言った。

「そっか!!」

「汝、希子さんは病める時も、健やかなる時も、

この者、奏一さんを愛し、支え、共に歩む事を約束しますか。」

「はい、約束しますわ。」

「汝、奏一さんは病める時も、健やかなる時も、

この者、希子さんを愛し、支え、共に歩む事を約束しますか。」

「はい、約束します。」

「では、誓いのキスを…」

神父の言葉で向かい合う二人。

「希子、君に会えてよかった。」

「わたくしもです。奏一さん。」

「沢山の友達がいる希子だから、

子供にも沢山友達ができるといいね。」

「はい。」

希子の笑顔と共に二人は唇を重ねた。