【同日 教室にて帰りのHR】
《花咲麻友》
理科が終わり、今日の全ての授業が終わった。そして、このHRが終わったら、帰れる。
「ねぇ、麻友。今日、遊ばない?早く帰れることだし」
六人の班長と先生の反省会が終わるまで、暫しの時間がある。
「ん?別にいいよ」
「蘭と凪は遊べる?」
私と瑠璃の前の席が蘭と凪なのは、いつになっても便利である。聞きたいことがすぐ聞けるし、何より友達が近くにいると、心強い。
「凪はいいよー!」
「私も大丈夫」
「じゃあ、決定ね。あ、どこで遊ぼう?」
瑠璃は、私の顔を見て言った。なんだか、麻友の家は無理?と聞かれているような気がした。
「家は大丈夫だよ」
特に駄目というわけではなかったから、一応言ってみた。
「本当に!じゃあ、麻友ん家行かせてもらいまーす」
やっぱり家に来たかったんだ...。
「家に来たかっただけでしょ」
「あ、ばれた?」
「やっぱり......」
「だって、麻友のお母さんに会いたいんだもーん!」
いつからそんなに仲良くなったのか...
お母さんは瑠璃を娘のようにみているし、瑠璃はお母さんを第二のお母さん、または友達としてみている。これほど仲良くなってしまうコツが何かあるのだろうか。あるならば、欲しいくらいだ。
遊ぶ場所が決まったところで、反省会が終わったらしく、班長六人と先生が教室に戻ってきた。
立ち上がっていた瑠璃は、私の左隣である自分の席に着き、前を向く。
班長が明日の目標をいい、先生が話をする。先生の話は、大体10分で終了した。
挨拶をして、下校。
「蘭と凪は、一回家に帰ってから来るの?」
「うん、また後でね」
「バイバーイ」
私と瑠璃は、私の家に向かう。
