「本当にさ~、どうやって捕まえたの?
あんなイケメン!
いいなぁ~、あたしも彼氏欲しい~!」
「ぐえっ!」
今度は莉緒は首に抱き着いてきた。
く、苦しっ!
なんとかして、莉緒を引きはがすと莉緒は笑顔で言った。
「知りたいなぁ、二人が出会ったときのこと」
ギク。
そ、それだけはご勘弁!
莉緒に霊力とか、天界とか、魔物とか不老不死とかの話をしたら、さすがにマズイ。
まず、信じてもらえないし。
そっと莉緒から、視線を反らす。
「あ━━っ!
今、目反らしたでしょ!?
教えてよぉっ!」
ムリだよぉ。
返事に困って、ウジウジしていると予鈴がなった。
「あ! ヤバ!
帰らなきゃ!
バイバイ、莉緒!」
「え? ちょ、すずかちゃん!」
あたしは慌てて道具を片付けると、その場から逃げ出すようにして、教室を出た。

![あたし、『魔女』として魔界に召喚されちゃったんですが。[2]](https://www.no-ichigo.jp/img/member/684618/kvlyibwqof-thumb.jpg)

