鈴姫伝説 SideStory 番外編





 思いを知らせずに、モヤモヤしたまま、この恋を終わらせたくない。



 戦いの前だけど、区切りをつけるために・・・・・・。



 ゴメンね、ロイル。







 案の定、ロイルに呼ばれてお姉ちゃんのいる部屋に行くと、お姉ちゃんの目は赤くなっていた。



 たぶん、泣いたんだろう。



 そしてロイルも、無表情を偽ってるけど、私にはわかる。



 あの瞳の奥には切なさが込められてる。




 お姉ちゃんの話は、衝撃だった。




 お姉ちゃんは、千を助けに行きたい、と言った。




 『千が好きだから』と。




 だから、といって、簡単には私も賛成しなかった。




 お姉ちゃんのほうが心配なの。




 それでも、とお姉ちゃんの熱意に負けて、結局天界へ行くことになった。




 会議のあと、お姉ちゃんをもう少し休めてからといって、みんなは準備に取り掛かりはじめた。




 私は準備することがない。




 やるといったら・・・・・・。






 私は、ロイルが向かった城の武器庫へと急いだ。