思いを知らせずに、モヤモヤしたまま、この恋を終わらせたくない。
戦いの前だけど、区切りをつけるために・・・・・・。
ゴメンね、ロイル。
案の定、ロイルに呼ばれてお姉ちゃんのいる部屋に行くと、お姉ちゃんの目は赤くなっていた。
たぶん、泣いたんだろう。
そしてロイルも、無表情を偽ってるけど、私にはわかる。
あの瞳の奥には切なさが込められてる。
お姉ちゃんの話は、衝撃だった。
お姉ちゃんは、千を助けに行きたい、と言った。
『千が好きだから』と。
だから、といって、簡単には私も賛成しなかった。
お姉ちゃんのほうが心配なの。
それでも、とお姉ちゃんの熱意に負けて、結局天界へ行くことになった。
会議のあと、お姉ちゃんをもう少し休めてからといって、みんなは準備に取り掛かりはじめた。
私は準備することがない。
やるといったら・・・・・・。
私は、ロイルが向かった城の武器庫へと急いだ。

![あたし、『魔女』として魔界に召喚されちゃったんですが。[2]](https://www.no-ichigo.jp/img/member/684618/kvlyibwqof-thumb.jpg)

