そして、私たちはアンゼリカたちの住む、カレンデュラ王国へとたどり着いた。
そこには、様々な姿をした鈴たちがいて、私たちを見ると頭を下げて、ひざまずいた。
私たちがこの国を守る戦士だからね。
そのままアンゼリカの案内のもと、私たちは立派なお城へと向かう。
そこには、アンゼリカが連絡してくれてあったのか、人数分の食べ物が置いてある。
「少しでも、体力を付けてください。
たぶん、凄まじい戦いとなるでしょう」
アンゼリカが女帝の席につきながら、パンをすすめてくれたので、笑顔でそれを受け取り口に含む。
けど、この緊迫感のせいか、パンの味が分からず、食欲も湧かない。
それでも、懸命にパンの一欠けらは口の中へとムリヤリ押し込んだ。

![あたし、『魔女』として魔界に召喚されちゃったんですが。[2]](https://www.no-ichigo.jp/img/member/684618/kvlyibwqof-thumb.jpg)

