鈴姫伝説 SideStory 番外編






 そして、私たちはアンゼリカたちの住む、カレンデュラ王国へとたどり着いた。



 そこには、様々な姿をした鈴たちがいて、私たちを見ると頭を下げて、ひざまずいた。



 私たちがこの国を守る戦士だからね。




 そのままアンゼリカの案内のもと、私たちは立派なお城へと向かう。


 そこには、アンゼリカが連絡してくれてあったのか、人数分の食べ物が置いてある。




「少しでも、体力を付けてください。



 たぶん、凄まじい戦いとなるでしょう」





 アンゼリカが女帝の席につきながら、パンをすすめてくれたので、笑顔でそれを受け取り口に含む。
 
  


 けど、この緊迫感のせいか、パンの味が分からず、食欲も湧かない。



 それでも、懸命にパンの一欠けらは口の中へとムリヤリ押し込んだ。