「ちゃんとやろうよ。



 文化祭に間に合わなくなっちゃうよ?」




 ほらほら、と莉緒の背中を押して莉緒の仕事場に押しやると彼女はブーと唇を尖らせて不満そうに帰っていった。




 普段はいい子なんだ。



 でも、あたしが大好きなのか、あたしを見るなり飛びついて来る。



 莉緒はお人形さんみたいにくりくりな目をしてるし、あのフワフワな髪もキレイだ。



 たぶん週に二、三回告白されてるかされてないかくらいだよ。



 彼女が一度ニコリと笑えば、そこらの男子は失神する。



 こんな美人と友達になれて、本当にあたしは幸せものだ。




 それにしても・・・・・・。