莉緒は、不思議そうな顔をすると、笑顔で接客へ戻った。 「すずかちゃんは、下がってていいよ♪」 と、ニヤニヤしながら。 その顔、美人が台なし。 あたしは千に連れられ、隣の準備室に入った。 あたしは、顔が真っ赤なまま。 せ、千のバカッ! なによ、さっきの! さっき、千があたしの耳もとで囁いたあと。 千のヤツ、 あたしの耳、噛んだよね!?