突然の拍手に、頭がついていかない。
「おめでとう!」
そう言われているのは気のせい?
だんだん拍手は大きくなって、気付けば、教室に全員が拍手していた。
「えっと、あの?」
「よかったね、すずかちゃん!」
隣を見れば、莉緒も笑顔で拍手している。
「みんなが二人を認めたんだよ。
カップルとして、ね」
う、ウソォ・・・・・・。
全然信じきれないあたしは、一人、ポカンと口を開けたまま、立ち尽くしている。
「それにしても、黒木君、カッコよかった!
颯爽と現れて、あの男の人を吹き飛ばしたんだもん。
王子様みたいだった!」
ふ、吹き飛ばした!?
千を見ると、彼はあたしの耳に唇を寄せた。

![あたし、『魔女』として魔界に召喚されちゃったんですが。[2]](https://www.no-ichigo.jp/img/member/684618/kvlyibwqof-thumb.jpg)

