鈴姫伝説 SideStory 番外編






 突然の拍手に、頭がついていかない。




「おめでとう!」





 そう言われているのは気のせい?




 だんだん拍手は大きくなって、気付けば、教室に全員が拍手していた。





「えっと、あの?」




「よかったね、すずかちゃん!」




 隣を見れば、莉緒も笑顔で拍手している。




「みんなが二人を認めたんだよ。




 カップルとして、ね」




 う、ウソォ・・・・・・。




 全然信じきれないあたしは、一人、ポカンと口を開けたまま、立ち尽くしている。




「それにしても、黒木君、カッコよかった!




 颯爽と現れて、あの男の人を吹き飛ばしたんだもん。




 王子様みたいだった!」





 ふ、吹き飛ばした!?




 千を見ると、彼はあたしの耳に唇を寄せた。