「虫なんていないじゃないのよ」 茶碗子の母は首を傾げる。 「母さん、いきなり蛇口覗いてさあー、いきなり虫が飛び出して来たらどうするの?」 「どうする? 顔に付くんじゃない?」 「嫌でしょそれ!」 「ビクビクしてちゃ若さは保てないのよ。ん?」 茶碗子の母は湯船の異変に気がついた。 「!」