「希衣ちゃん、がんばれ!」 佑梨までもが慰めるように笑う 「佑梨ぃぃ、手伝ってよぉぉ」 「希衣ちゃん、ごめんね 手伝ってあげたいけど今日用事があるの。まぁなくても手伝わないけどね」 ……佑梨は最近毒をはくようになった 心にグサッと来るときもあるがこれが本当の佑梨だと思うと不思議と嫌ではない 「じゃあ、希衣ちゃんバイバイ」 佑梨はヘラっと笑い去っていく 私はその背中に向かって軽くため息をつき暗い気持ちで資料室に向かった