魔王の娘が勇者になりたいって変ですか?

「君は誰?」

 丹歌が、次から次げとくる黒い機体の攻撃を避ける。

「ああん?
 俺だよ!ジル・ジルベルトだ!」

 黒い機体は、ジル・ジルベルトと名乗った。
 ジル・ジルベルト。
 それは、テルヲをいじめていたクラスメイトのひとりだ。

「ジル!貴方生きていたの?」

 シエラが、そう言って銃口を黒い機体に向ける。

「その機体……
 ドールだろう?どうしてお前がドールに乗っている!」

 焔もその黒い機体に銃口を向ける。

「この機体は、ただのドールじゃねぇ!
 フェアリーとドールの長所を引き継いだダークグラム特性のフェアリー・ドール!
 ステルス・ゼロだ!」

 ジルはそう言ってふたつの黒い塊を召喚した。
 そして、そのふたつの塊からふたつのフェアリー・ドールが現れる。

「久しぶりだなぁ。
 テルヲ、俺に再会したお前を殺せる俺はラッキー!
 俺に殺されるお前はアンラッキー!
 はは!盛大に殺されてくれよお前ら!」

 そう言って現れたのはジャキだった。
 黒い機体に乗っているジャキは、そう言って素早くミサイルをティー・セットに向かって放った。
 ティー・セットは、その銃弾を避ける。
 しかし、避けた隙を狙って一本の鞭が飛んでくる。
 ティー・セットは、避けきれずその攻撃に当たってしまう。

「まさか、このベル・ベラのことも忘れたんじゃないだろうね?
 童貞坊や!」

 ベルが、そう言うと鞭に電流を流す。
 丹歌とプレゲトンは、思わず悲鳴をあげる。

「丹歌!」

 焔が、そう言ってベルの機体に向けてビームを放つ。
 しかし、それをジルがサーベルで切り落とした。